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水源の里・光野
みつの
ヒメザゼンソウ
-自然にうもれた光野の宝
Photo by FUKUI, Yoshio
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ヒメザゼンソウって、何?
ヒメザゼンソウ は、単子葉植物・サトイモ科ヒメザゼンソウ属の植物です。
名前の由来は、その花のかたちから。仏さまが座禅してい姿に見えるのは、小さな花がたくさん集まった花序(肉穂花序といいます)です。その仏さまを背後から取り囲むのは、濃い紫色の葉(包葉といいます)です。
もともとは、ザゼンソウという植物の小さいもの、という意味で「ヒメ」という名前が最初につきました。まるで、おやゆび姫のような、大変かわいらしい花です。
京都府をはじめとする10以上の府県で、絶滅危惧種になっています。綾部・光野は、この珍しい植物が自生する、大変貴重な場所なのです。
2. ヒメザゼンソウの一生
9月ごろ、果実がはじけて種が飛び出します。白く見えるのがはじけた果実中身、黄色~茶の粒々が種です。右は、種から芽が生えてきた様子です。
ヒメザゼンソウは、芽を出した状態で冬を越ます。左は、数年たっもの冬の状態、右は 3月ごろに なって葉を出しはじめた頃の写真です。
3月から 5月にかけて、大きな葉が展開します。大な葉では、 30 センチメー トルになるものも!薄暗い林の中で、とても目立つ緑色をしています。
6月ごろになると、葉は黄 色くしおれて、根元にかわいらし花が付きます
夏になるとこの花は小さなこぶし大の果実となります(右)。果実が熟すとはじけて、種が外に飛び出し、また新い一生が始まりす。
written by TAKEDA, Seiji
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